英検1級から学ぶ。「勇敢なvaliant」と「人工知能のようなvicarious」

英検の問題から微妙なニュアンスや便利なフレーズを抜粋していきます。 本日は「valiant」と「vicarious」です。
少しだけスペルは似ていますが、全然違う意味になります。
英検1級のパス単の「よく出てくる重要単語」にも載っていますね。 では早速英検の問題から見ていきましょう!

1,英検1級の問題を見てみましょう!

まず英検1級の問題を見てみましょう。

Despite the valiant efforts of every player, the soccer team lost the championship. Their coach said they should be proud that they had done their best.
1,vicarious 2,palliative 3,legible 4,valiant
引用元:英検1級 2018年・第1回 No.3より

今まさに行われている高校サッカー選手権(2020年1月現在)のようですね。全ての選手が努力をしたが選手権大会で負けてしまったチームのコーチが「ベストを尽くしたのだから胸を張るべきだ」と選手たちに伝えました。 胸を張るべきとコーチに言わせるほどの、とてつもない努力をしたと想像できるため適切なのは「勇壮な」と言う意味を持つ「valiant」になりますので正解は4番になります。

日本語訳
全ての選手が勇ましく努力をしたがチームは選手権で負けてしまった。 コーチはベストを尽くしたのだから胸を張るべきだと選手たちに伝えた。

1,他人の身になって経験する、代理的な、(他人が経験していることを見たり読んだり聞いたりして)
自分のことのように感じる共感する、我が事のような 
2,一時凌ぎの、(良かれと思ってやったことだが根本的な問題が)解決してないこと
3,(綺麗に書かれたり、印刷されていて)判読しやすい、
4,勇気がある、勇敢な、勇壮な

2,「勇敢な」valiant

英検1級勉強中
valiantで勇敢なと言う意味なんだね。 braveとはまた何か違いがあるんですかね?
 

valiantとbraveの違いについて

意味はほとんど同じですね。 valiantの意味を英英辞典で見てもbraveが使われています。 braveの方がvaliantよりもフランクで日常的には使うことが多いように思います。

●valiant→very brave or determined「勇敢な、断固とした」
引用元:https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/definition/english/valiant?q=valiant+
●brave→(of a person) willing to do things that are difficult, dangerous or painful; not afraid
「(人が)困難なことや、危険なこと、痛みを伴うことにも挑戦をしようとする」
引用元:https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/definition/english/brave_1?q=brave
Be brave! 「勇気を出して!」
He made a valiant efforts to pass the entrance exam「彼は入社試験に受かるために果敢に努力した。」

3,「人工知能的な」vicarious

英検1級勉強中
vicariousなんて、初めて聞いたけど、使えるようになったらもっと深い感情を英語で伝えられそうだ。
その通りですね! 「こんな単語いつ使うんだろう。。」と言う気持ちも非常に理解はできるのですが「これ使えるようになったらもっと深い感情を伝えられそうだ!」と言うポジティブな気持ちは大事ですね。
●vicarious→felt or experienced by watching or reading about somebody else doing something, rather than by doing it yourself
引用元:https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/definition/english/vicarious?q=vicarious

他人の経験を自分のことのように感じることができる。我がことのようにという意味があるvicariousですが
アメリカサンフランシスコにある人工知能を開発をしている会社の名前が「vicarious」ですね。 よくフィットしたなあと思いました。
ちなみに人工知能はAI (Artificial intelligence )です。

vicariousとsubstituteの違い

vicariousには「身代わりの」と言う意味もあるので、よく「vicarious 〇〇」とも使われますね。

英検1級勉強中
代わりのと言う意味のsubstituteとは何が違うんだ!?
Vicarious「代理の、身代わりの(形)」は他人の興した行動や結果を本で読んだり映像で見たりすることによって、自分が何か得たり経験したような感覚になることで、substitute「代える(動く)代わり(名)」で特定の場所で使われている物の代わりと言う感じで、同じ土俵の中でのことを指します。

4,まとめ

まとめ
●valiant「勇敢な、果敢な、勇壮な」という意味があります。
●braveも同じような意味になりますが、valiantに比べると少しフランクになります。
●vicariousは「我がことのように」という形で、他人がしたことを、あたかも自分の経験になるような時に使われます。映画の主人公の気持ちを自分のことのように同じ感情を抱くといった形です。
●vicariousとsubstituteは似たような意味になりますが、substituteは誰かに取って変わって、その役目を果たす形になりあくまで同じ土俵でのことを指します。